キュウリを嫌うことにも飽きて、
ふ菓子を食べることにも満足して何をしたか?
ワタシは、コンビニに立っている。
コンビニの中の更にカウンターの中に立って、
お客に施しをしている。や、施されている。
平日の午後の5時。
高校生が店内に入ってきて、まずはジャンプの立ち読みを始める。
それが終わると、ジュース売り場に行って、思い思いのジュースを手に取っている。
その仕草に一切の迷いがなく、本能のように手に取る。
そして、お菓子売り場やパン売場などをひと通り歩いた後に、
カウンターに立つ。
袋いいです!
と言って、財布をレジの端末部分にあてがって、帰る。
電子マネーのため、煩いやりとり一切なく、
わずか5秒程度のやりとり。
彼らの人生の中で、コンビニでジュースを買うという行為は
わずか5秒のことで、1日の中でも、それは変わらず、
風のようでもあるし、幻のようでもある。
というのは、言い過ぎだと思う。
次に来たのは、いかにも、今風な、
今風というのは、悪い意味で使っている今風なのだけど、
150円です!
と言っても、無言でお金を投げるように出す人たちのことで、
立ち読みした本を元の場所に戻す可能性は20%程の人たちのことで、
そういった人たちに、
袋はどうなさいますか?そのままで宜しいですか?
と聞いたときの反応が、
宜しいです、
と思わず言ったときの相手の反応が、主に顔が、見れない。
きっと、心の中で、
ベー!言っちまった。いいよ、とかニヒルにクールに言うつもりが、宜しいです、だってよ。俺。
っていう具合が垂れ流しで顔から見て取れる可能性がある以上、
見れない。
ワタシはそうして、ありがとうございました。
と一礼をして、
いつもの施し、や、施される、日常に戻る。
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