春やら夏やらわからない、そんな季節の変わり目になり、
この何とも言えない、心地良さに、うっとりとしてしまうのでした。
世の中に無い言葉はない、なんてことはなく、その骨頂となるものが、今。
何か新しい楽しいことが始まるような予感もあり、
全てが実現出来てしまいそうな気分になり、
あらゆるものが前向きに進んでいきそうな、この季節。
ぶらっと駅などに出向いて、目の前に来た電車に乗り込み、
気が向いた駅で降りて、駅のホームから気の向くまま風のむくまま歩いては、
カメラなど片手に、色々な草木や花を撮影。
心の中では、一句なんて読んだりして、
鼻からは、自然と音楽が漏れ出し、
口から、嗚呼..なんて言葉にならない言葉ばかり。
やぁ!青空!
よぉ!タンポポ!
元気かい!雀さん!
やっとるか!魚さん!
やっとるぞ!どっかのオッサン!
きっと昔から人々は、この季節になると、
悩んでいることやら考えていることが全て小さく感じては、
海の向こう、空の向こう、明日のことを夢みて語り合ったのだろう、なんて、妄想して、
きっと100年後の人も、この季節になると、
昔の人は、この季節になると、きっと心が踊ったのだろう、なんて思うんだろう、
なんてことも考えて、
今はこの瞬間が、昔と未来を繋いでいるだと実感すらさせてくれる、そんな季節。
ふぃっと重松清の「送り火」の中に入っている短編の「よーそろ」を思い出す。
「異常なし、このまままっすぐ進め」いうんを、船乗りの言葉では、こない言うねん。
よーそろ!!よーそろ!
わしも、よーそろ!
あんたも、よーそろ!
あんたの目の前の水平線は「終わり」のしるしと違うでぇ!」
そんな季節よ!
0 件のコメント:
コメントを投稿