アナタの頭の中がどうなっているのか実に興味があります、と言われることがありました。
それについて書くことをしようと、私の頭は考えます。
思考中。
私の頭を説明するには、まず公園の話からしなければなりません。その公園は近所にあり、私は口の中公園と呼んでおりますが、他の人は呼んでいません。公園の真ん中にはベロンと舌のような滑り台がのけぞっており、その両隣には奥歯のようなベンチがあって、うえの方にはブランコがブラブラして、それはまるで前歯のようです。それでもって、私は入り口のところに立っているのだから、下あごの前歯です。ある日、奥歯んところに座っているOLらしい女性からこっちに来なさい、こっちに来なさいと言うのですから、そっちにいってみるとOLらしい女性が奥歯をパンパンと叩きます。私は横に座りながら、この人は奥歯に座って何をしているのだろうとぼんやり思っていると、OLらしい女性が舌のようなすべり台を指差してあの下がどうなっているのかと聞くので、知らないと答えると、私も知らないと言って笑いました。カカカ!笑い終わるとアナタの頭の中がどうなっているのか実に興味があります、と言われましたので、私にはわかりませんが興味がありますと答たえると、彼女はそれを確認すんには目ん玉を奥の方に押し込んで見てみるか、口の中から小型カメラを入れて脳を見るしかないわね、と言って笑いました。カカカ!私は会話がなんだか楽しくなって来ました。アナタはいつもそこにいるのね、そうしていつもそこにいるのね、と言うものですから、えぇ、まぁ、そうですね、と曖昧に答えて、それにしても、今日は暖かい日でありますね、と答えました。すると、OLらしい女性はカカカ!と笑って首が取れるんじゃないかと思うぐらいにうなずき始めたので、私は怖くなって首を支えようとしました。すると、OLらしい女性は、アナタは私を殺そうとしたのでしょう、そうでしょう、私には私がわかります、私をバカにしているのでしょう、私の場所を奪おうとしているのでしょう、と騒ぎたてるので、私は怖くなってその場から逃げようとしましたが自分がどうしたらいいのかわからなくなって、奥歯に挟まれたままになってしまいました。その横で、彼女の顔は見る見るうちに真っ赤になって、獅子舞のようにな顔になりました。あまりにそれが獅子舞のようでしたので、今度は私がそれを見てカカカ!と笑ってしまいました。するとどうでしょう。獅子舞のような顔をしたOLらしい彼女が口をパクパクさせはじめて私の頭をパクリとその大きな口で食べてしまいました。それからというもの私の頭は獅子舞のような顔をしたそのOLらしい女性の口の中に存在します。適応能力というのはすごいもので、慣れてくると、彼女の目から外の世界を確認することができるようになりました。
後日談。
その舌のような滑り台の下のところに穴のようなものがポッカリとあきまして、それを眺めていたら、眺めてるといっても彼女の視線でもあるのですが、僕らしい人が出てきて、公園の入り口から出ていきました。
今、こうしているのは、果たして私であるか僕であるか、よーわかりませんが、それでも、私と僕と頭ん中と元気です。元気でやってます。
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