2011/07/01

自分を見失った40代と怒れない20代


日経ビジネスオンラインにこんな記事があった。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110628/221174/?P=1
「オレって何者?」 “3・11”で自分を見失った40代の焦燥。


すごく簡単に書くならば、3.11で休みが増えたり就業時間が減ったりして、
時間が増えた40代がどうして過ごして良いのかわからないという点から始まる。
若者は、自分の好きな時間が増えたと喜んでいるが、
それ以上の世代は、家に帰って家族と・・と言っても、
今まで仕事一本でやってきて、家族は大事と頭にはあるものの、どうしていいのかわからない。
自分の時間が増えたと喜ぶ若者をうらやましく思う部分もある。
普段から若い社員は、出世を望むわけではなく、だからといって能力が低いわけでもない。
そういった若者を理解出来ないのだ。
だけども、自分の仕事というものを見直す機会になっている。


といった記事だったと思う。
正確には、もっと大切な事が書いてあるので、無料の登録をして読んだほうが良いと思うのだけど、
工場などは土日稼働になったり、始業時間を1時間早める会社もあり、
スーパーマーケットでも1時間早く開店したりするお店も増えてきているらしい。
計画停電もそうだったけども、こうあるべき、これからも続くはずだと思っていたことが、
簡単に変わった数ヶ月であったと思う。
この年の夏がどうなるか、計画停電が再び行われるかわからないけども、
少なくとも去年の夏とは別の夏になることは間違いない。


会社といえば、近々、会社の研修がある。
事前に部下教育についてといったレポートのようなものがあって、
別の出席者のものも読んでいるのだけど、
注意できない、怒れないのが短所です、みたいなことを書いている人がいて驚かされる。
注意できない、怒れない、というのが、どういったニュアンスなのかわからないのだけど、
威張り散らすよりよっぽど良いし、それは長所と見ることだって出来る。
誰だって、注意されたり、怒られるのは嫌なのだから、
注意できない、怒れない人は、うまく相手に伝える術を身につければ良いだけの話で、
どうして、怒れない=短所なのだろう。


先に書いた40代の人たちではないけども、
怒って育てる、上司は怖い顔をして注意するべきだと思っているのか。


もちろん、注意すべきところかすべき、怒るところは怒るべきだと思うけども、
何も短所だと悲観視することなかろうに。


テレビか雑誌かわからないけども、
宮本亜門が出ていて、ニューヨーク・ブロードウェイで太平洋序曲の公演をした際の苦労を語っていた。
色々話をしていたのだけど、覚えているのが注意の仕方。
扉か何かを閉めるシーンがあって、現地のスタッフに閉めてくれ、と伝えても、
微妙にその扉が開いていて、キッチリとしまらない。
もちろん、日本で同じことを言えば、キッチリと閉めるだろうけども、
現地の人は、良くも悪くも大雑把なのだったらしい。
それが気になって、毎日スタッフにしっかりと閉めてくれと注意をし続けたのだけど、直らない。
ある日、宮本亜門がスタッフに、
もしも、君たちが彼女とデートをするときに、ズボンのチャックが少し開いていたらカッコ悪いだろう、
みたいなことを言ったら、スタッフは大爆笑をして、
次の瞬間からその扉はキッチリと閉まるようになったのらしい。
宮本亜門は、国の文化などもあるのだろうけど、
ただただ注意をしても伝わらないことがあると、染み染みと語っていた。


これが正解というものはないのだろうけど、
自分だったら、みたいな自分なりの基準みたいなものが考えるよい機会かもですよ。
毎日熱いし、家にいるぐらいなら、クーラーが効いた図書館でもカフェでも行って、
ぼんやり考えるのも。

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